活動紹介
パリプロジェクト
パリプロジェクト VirtualJapanTour レポート
【概要】
Paris Japan Expo 2012 に参加させていただける機会に恵まれたため、過去のイタリアでのJapan Fes.での経験を含め、海外フェスをどのように活用するのが効率的か個人的に検証してみました。
【背景】
欧州では日本文化がブームとなっており、Paris Japan Expo にも20万人以上の来場者が見込まれています。
来場者の購買意欲も高く、日本食(たこ焼き、焼きそばなど)もかなり売れるようです。
しかしながら、飲食に関しては主催者側が取り仕切っており参入は難しく、また、物販においても円高の影響で通常の価格(日本円から換算した金額)では高くて売れない状況です。薄利多売という手法もありますが、仕入/在庫を考えると個人参加レベルではまず不可能です。
また、原発事故の影響もあり日本産の食品に神経質になっている状況もあります。
飲食、物販以外のフェス利用としては、「講習/講演」「宣伝」があります。
日本文化の実演講習については、イタリアでも「料理教室」「日本酒試飲会」「書道」「盆栽」など人気もあり聖子言うしましたのでオペレーションをしっかり組み立てれば効果が期待できると思います。ただ、今回は初参加で現地状況もわからなかったためリスク回避のため「個人参加」とし「講習/講演」はあきらめました。
以上のことから、今回の参加目的を「宣伝」にしぼって行うことにしました。
【実験内容】
実験の目的は「宣伝」で、内容的には地域振興策の試みとして「日本を感じてもらう」「日本を楽しんでもらう」「楽しさを拡散してもらう」こととし、Expoでの宣伝がどれだけ拡散できるかを実験しました。
具体的には、H.I.P(四国を愛する人のネットワーク〜Home Island Project)の協力で「阿波踊り」映像を作成し、現地にてクロマキー合成を行い《Virtual Japan Tour》として実際に現地にいるような映像を作成して、YouTubeにて拡散するという手法で実験しました。
【期待される効果】
期待される効果については以下のことを考えました。
・ヴァーチャル体験によりさらに日本への関心が高くなる。
・実際に体験したい。その場所に行きたいという思いができる。
・YOUTUBE発信により撮影者の友人等多くの人が日本文化映像を視聴する。
・SNSでの拡散によりさらに視聴者が増える可能性が高い。
【実験結果】
現地での設置状況は以下のようになりました。
設置スペースは1.5m×3mです。
撮影中はギャラリーも多数集まってくれました。
展示について、多くの来場者に関心を持っていただき参加者には楽しんでいただけたと思います。
計画では、収録→Youtubeにアップ→メール配信→即拡散!と考えていましたが、現地のネット環境が悪く即時アップは不可能な状態でした。そのため、収録→メルアド取得→後でYoutubeにアップ→メールで連絡→拡散ということにしました。実際、ホテルのネット環境も悪く一晩で10本くらいしかアップできないという状況で最終的にはExpo終了後の3日後に完了ということになりました。
目標では、100本動画収録&1000視聴でした。
結果は、140本動画収録&1320視聴(7/17現在)。さらに、軒先を借りたTotal Mangaのニュースで取り上げてもらって、ここの視聴が今すでに9000オーバーです。H.I.Pの阿波踊り映像が合計10000以上視聴されました。(ご存知のようにYoutubeでは同じ端末での視聴は回数に数えられないのでもっと視聴されてるはずです。)
撮影した映像は以下のようなものです。
http://www.youtube.com/watch?v=FDuSpBAmJlo
http://www.youtube.com/watch?v=u57wXYmiFeM
http://www.youtube.com/watch?v=hHiLVrjA3Bo
http://www.youtube.com/watch?v=CJpmYkdg6Cs
4日間の展示でこれだけの試聴があれば今後いろんなことに活用できると思います。
また、事前に今回の展示のFaceBookページを作成して閲覧者の推移も確認しました。
結果は以下の通りでExpo開催前後はかなりのアプローチがあります。
さらに、YouTubeの試聴アドレス連絡用にE-mailアドレスを記録してありますので今後のイベントの連絡等にも活用できると思います。
【今後の課題/展開】
今回の結果をふまえて、Virtual Japan Tour というコンセプトはいろんなことに応用できるのではと考えます。
今回十分ではなかった背景映像の説明をしっかり行い、うまくテロップ挿入しておけば宣伝効果もあがるでしょうし、YouTubeのアドレス連絡のメールに宣伝用のリンクを張るのもいいと思います。
また、今回は実験のためFaceBookページの更新をしてませんでしたが、アプローチが多くページの更新をうまく活用すればさらに「いいね」を増やすことも可能と思います。
次回は、企業や団体とコラボしてさらに効果の上がる展示を行いたいと思います。